甘くて苦い、Chocolat な世界

Happy Valentine♥
おひさしぶりです
皆様いかがお過ごしでしょうか?
雪のちらつく横浜と、一段と冷え込んだ渋谷をいったりきたりのショコラです



バレンタインなんぞ縁のないものと、すっかり忘れていましたが
仏壇に並んだチョコレートを見て、自分にも感謝する人がいることを思い出した薄情者。

バイト先で売られてる「東京ラスク」と「ルタオ」のダブル攻撃で
仏壇はちょっと賑わっています☆
もちろんガーナの本場チョコ「キングスバイト」も一緒に★

さてさてー、ショコラの名前の由来はチョコレートです。
フランス語ではショコラテ
ドイツ語ではショコラ
スペインでラテン系の友達に「チョコみたい」ていわれたのがきっかけ。

チョコって甘いよね、ビターチョコも好き。
まさに「Sweet & Bitter」なショコラテのごとく、
人生を味わい深め、
魅力的な女性になりたい

なーんて初心を忘れていた頃、
友達がステキな誕生日プレゼントをくれました。

宮本亜門さんのお弟子という、強烈女子なフィルムメーカー。
ショコラのHamataaaan写真展をみなとみらいまで見に来てくれて、
プロポリス入りのチョコレートと一緒に映画をくれた。

「ショコラも、こんな素敵な女性になるんだよ」



ジョニーデップ、かっこいーーー!!!!!ジプシー役、ハマりすぎ。。。

古〜いシキタリに縛られたフランスの田舎の村に、よそ者の母娘がやってきた。
派手で不思議なその女の人は、南米から伝わるチョコレートを作ってお店を始めた。
甘い甘いチョコレートは、みんなをシアワセにする。
保守的な街の人々は、変化にとまどいながら、あらがい衝突しながら、変わっていく。
甘くて不思議なチョコレートが、元気と自信と、勇気を与えてくれる。
そんなお話だった。

以前から見たいと思っていた映画だった。
誕生日にプレゼントしてくれた友達のセンスと思いやりに感動した。

フランスのカフェで、ショコラテが飲みたくなった。
女子校のみんなで食べたハーシーズ
丸の内OLのとき先輩と飲んだゴディバ
ドイツに住むダンディーがお土産にくれたリンツ。
ベルギー好きな友達が、町ごとにいろんなチョコが味わえるって。

口の中に甘〜いシアワセと、かすかな苦みがとろける。
ヴィアンヌのように、周りの人を笑顔にしようと思った。
自分の中にあるチョコレート、幸せの魔法、南米から伝わる遺伝子を、
空飛ぶほうきのように使いこなして、風にのって、ジプシーのように世界を生きる。

ショコラって名前のとおりに生きたいと思った。

でもアフリカの記憶がざわめいた。
ガーナで食べたキングスバイトのチョコは、こんなに口溶けがよくなかったから。
おもわず赤のミニチョコにバリっとかじりつく、午前一時。


マラリア入院中に幼なじみがくれたのは、痛烈な社会派書物だった。
いわゆる先進国の人権団体が好きそうな「児童労働」だけのお涙頂戴物語ではない。

完全なる、ルポルタージュ。
ジャーナリストによる取材手記の総覧である。
この地球上における、チョコレートの全てについて。


チョコレートの真っ黒な現実と、闇にほうむられた歴史を暴いたのは
フランス人ジャーナリスト、ギー=アンドレ=キーフェル。
フランス本国とアフリカ諸国の官界、財界のあまりにも深部にせまりすぎて、
コートジボワールの密林と土埃に消えた。遺体は今も行方知れず。
そんな古今東西の「チョコレートの真実」を、
カナダ人ジャーナリスト、キャロル=オフが白日のもとに曝した。

「カカオ・コネクション」に葬られた、今も現実の闇。
きっとこれは世界中の政治経済のカラクリの、氷山の一角。

ルモンド紙が告発した世界の経済活動を牛耳るヴァンサン・ボレロ帝王
奇しくも、フランスが今もしぶとく西アフリカ社会に根を張る闇を体現する。

ガーナの穀倉地帯の山奥で、子供は普通に家事を手伝い、農作業を手伝い、
カカオ畑で遊んでいた。

別にカカオ畑があるから貧乏で搾取されてるわけではなく、
他の農作物と同じく育てられていて、換金作物としてちょっと大事にされていて、
カカオの豆を大切そうに天日干しして、袋に詰めて出荷していた。


ただ彼らはキングスバイトのチョコを、私達がロッテや森永のチョコを食べるのと同じくらい、手軽に、おいしく、楽しく、便利に、ハッピーに食べるのかと言ったら、それは天と地程も違う。キングスバイトはガーナの路上で売ってるけど、現地人は別にそれをありがたがって、おいしがって食べるわけではない。存在を知って入るけど、お金を出したら買えるけど、わざわざ買ってまで「食べなくても生きていける」
そんな感覚が一番近い気がする。


チチェン・イッツァから見晴らした緑の地平線

熱帯雨林のジャングルをくぐりぬけたパレンケの巨頭遺跡

その全てを見晴らすテオティワカンの月と太陽の神殿

インディオの町オアハカの窓辺に浮かぶ、骸骨の微笑み

天空の遺跡とサボテンの花

橙の太陽がカリブ海に沈む夕刻

全てを包み込む漆黒の夜、深い森



二十歳でラテンを放浪したときは知らなかった

星の暦に、人々を魅了したココワトルの飲み物のことを

白人の救世主がもたらした世紀末を

カリブに連れてこられた奴隷たちを

カカオベルトと化したアフリカの祖国で、世界のために作られる金貨を

大切な人におくられる、甘美でほろ苦い媚薬を

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