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6月, 2009の投稿を表示しています

Plantaion!!

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6月23日火曜、プランテーションに誘われて行ってきましたー! まさに現場。植林です。植林してきちゃいました。 誘ってくれたのは、コミュニティ巡回も一緒に行ったコフィ・通称ホリデー。「お前みたいなヤツは見たことない」毎日ホリデーなヤツだから?ギャンギャン騒ぐホリデーと、バリトン声でわめく運転手の掛け合い(痴話ケンカ)が本当に面白い。このハイテンションこそガーナ名物。 今日は植林オフィサー・ホリデーが担当するテイン2の保護区に行ってきた。 私の活動地域はンゼメレ保護区とテイン1保護区だったんだけれども、なぜか知らないうちにテイン1に任命された。ンゼメレのほうが村の雰囲気がよくて活動のツテもあったのに、なんでテイン1~~~。と思っていたけど、テイン1は植林オフィサー・ホリデーの担当。植林は全部の保護区でやってるわけじゃない。おまけにテイン1の担当者たちはみんな経験豊富。やっぱラッキーかも!植林みれるし! 実際やったのは苗木を植える前段階の、土地を図って杭をさす作業。茂みを突き進み、枯れ枝に足を取られ、背丈以上のトウモロコシをかき分ける。足場の悪い斜面、炎天下の激務。今日一日で絶対ヤセた自信がある。 ここらへんは、「移行帯」と呼ばれる森林地帯の前線。これ以上北にすすむと、低い木と草地の景色に変わる。そのギリギリに位置するこの保護区たちの森林のランクは最低で、植林や農業には適さないと資料に書いてあった。こんなに豊かな森に見えるのに。ここの森を守らないと、ガーナの森林資源はいずれ消えてしまうかもしれない。 だから植林して森を、土地を、ガーナの環境を守る。 でも植林するチークはいわゆる産業林としてガーナの外貨収入源になるもの。 一方で森林の地域住民は貧しいコミュニティが多く、生計や生活を森林に依存していることが多い。経済的自立を支えることが彼らの生活を豊かにし、しいては森林を保全することに繋がる。 だから森林に関わるみんなで森を育てて守っていこう <チークの赤ちゃん> Forest Managementは森林管理でもあり、森林経営でもある。"みんなで"というけれど、その恩恵を受けるのはチークを業者に卸す政府であり、海外に輸出する木材業者であり、だから輸出先の欧州はアフリカの森林資源援助に大枚はたくし、ガーナ全土を所有する各部族の長たちには土地支配権の手

TROPICAL LIFE

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週末の朝は服を洗濯して、 部屋とホールと玄関を掃除する。 一汗かいた後、ご近所さんにバナナをいただく。 南国最高! 食べきれない分は バナナジュースで スンヤニの靴屋さん もう片方はどこにあるんだろう 半分しか使ってないホール。 夜はご飯と、音楽と、映画と、 本とおしゃべりで あっという間に過ぎてゆく 部屋のすみに作った 癒しギャラリー モリンガというハーブの地酒 きっついけどおいしい ガーナ人友達と過ごしたナイト・ライフ

アスケシ森林保護区

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2009年6月16日、配属先の森林サービス局が行う住民調査ワークショップに同行した。行った先は産業林として森林管理、経営が行われているアスケシ森林保護区。 トヨタのピックアップで向かう途中、長い坂と深い溝で立ち往生して冷や汗をかいたのは一度や二度じゃない。アスファルトの幹線道路を30分ほどすっ飛ばし、赤土のオフロードを1時間30分走りあぐね、山を越え、川を渡り、森を抜け、着いた先はコミュニティ奥にたたずむ廃屋。 道すがら荷台に乗せた村人がみんな降りる。いつもお喋りばかりしている森林局のみんながテキパキと資材を運び、廃屋はあっという間にワークショップ会場に変身した。 長椅子にきっちりと座るコミュニティのおじちゃん、おばちゃん。事務所のボスが司会を始めた。別の行政機関から来たガーナ人が、仕切りだした。どの村から何人来た?性別は?年齢は?宗教は?村の人口は?3グループに分かれてテーマごとに話し合いが始まった。 「ベイビー!結婚式はいつにする?」毎日冗談ばかり言ってるおっさんが、いつも飲みに連れてってくれる熊みたいなおっさんが、住民の意見や考えを聞きだすワークグループをまとまてる。それはそれは、衝撃的な光景だった。 あるグループは森林の地図を描いている。あるグループは誰が森林を守るべきか考えている。違うグループは森林からの生計を挙げている。廃屋には秩序ある空間が生まれた。 <地図を描くワークグループ。 コミュニティの人たちは、森のことを誰よりもよく知る> <出来あがった地図。 木や動物が描きこまれていてカワイイ!> ジュースとミートパイが振る舞われ、午前は終了。その後別の村に移動して、ワークショップ第二弾が山奥の小学校で行われた。こっちは山道に揺られ、暑さとチンプンカンプンの森林開発の内容で、なんにもしてないのにぐったり。みんなタフだなぁ、、、 <通訳をしてくれたアマ> <ふたつめのワークショップの会場 森の奥の小学校の校庭> 森林管理って、こーゆーことやってんだ~。ってゆーか森林局の人たち、こんなこと出来たんだー!!ホント、感心&勉強になった一日でした。 ちなみにこの住民調査ワークショップは三日間ぶっ通しで保護区周辺コミュニティを対象に展開された。帰路は日が暮れた真っ暗な森林を突き抜け、隣街に出たため三時間コース。翌日は車がないので連れて行けないと言わ

愉快な同僚たち

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私のオフィスは森林サービス局。 天然林を保護して、測量して業者に卸して、チークを植林して、コミュニティと協力して森林管理を行っている。 ほとんどの職員は森林学校を卒業した人ばかりで知識も経験も豊富。 森林保全という環境問題に対して、途上国の現場が何をしているのか勉強できて、一緒に取り組むことができる恵まれた場所。 みんなバイクで現場に向かう。 奥のトラックは取り締まった違法業者のものだろうか バイクが来たら私も現場に自由に行ける。 それまでは、ひたすら資料を読み込む勉強の日々。 森林管理とは、森林開発とは何か 外での仕事は気持ちがイイ いつものメンバーでおしゃべり。 お昼はここでパイナップルを食べるのが日課。 カトグラファー(地図作成者)のMr.オヘネ とっても可愛いおじいちゃん オヘネに森林の地図の書き方を教えてもらう ストック・マップといって、 この地図をもとに成長した樹木は業者に卸される 木の種類、大きさ、場所が詳細に記される 経理のMr.フジーに森林サービス局の業務の流れを教えてもらう 森林管理=森林経営 7カ国語を操るフジさんの言葉は、とても洗練されている 穏やかで紳士的で携帯電話もマナーモード! (ガーナは会議中でもケータイがガンガン鳴る) 熊みたいにおっきくて優しくて、 冗談を言ってはちょっかいを出してくる クワシ・メンサ。 単身赴任だからいつも帰りに飲みに誘ってくれる。 この日は洗車の間にガーナビールを一杯 ナショナル・サービス(大学を卒業して一年間、行政機関で働くこと)の アンはとってもお喋りで陽気。 音楽が流れだしたらオフィスはダンス・クラブと化す アンは恋愛や人生について語れる同年代の仲間 森林局①の好色男・アボット。 初めて全職員の前で自己紹介ときの挨拶 「おい、お前、オレと結婚しろ!」 上司にバッコリ殴られてた。 嫌がるナオミを口説くの図。 現役大学生で、インターンとして働いているアマ。 超ハード・ワーカーでとても優秀。 昨日お家に遊びに行って、北の家庭料理をご馳走になりました。 おいしかった~~~!!! 同居してる従姉妹のオードリーちゃんと一緒に。 今度彼氏さんとうちに遊びに来てもらうことに♪

トシちゃん。

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クマシで安全な国営バスに乗り換えるも、案の定首都近郊になって渋滞に巻き込まれた。終点のアクラに着いた時は夜七時、真っ暗なバスステーションは不気味な喧噪に包まれ怪しい雰囲気を醸し出していた。トロトロの乗り換え場まで荷物係りのガーナ人が手を引いて連れてってくれる。暗闇にゆらめくオレンジの街灯。笑いと叫び声がこだまする。橋を途中まで歩き、川を渡ったのだと気づく。水面が怪しく鈍く光る。着いた先は数えきれないほどバスを超えた、隣のステーションの奥だった。 無事にドミ近くのバス停に到着するとスーパーマーケットがまだやっていた。さっすがアクラ。ドミ生活に必要なトイレットペーパーと朝のパンを買いに飛び込む。アイスクリームコーナーで立ち止まると、一人のオブロニガールが携帯電話で現地語を喋っていた。 「トシちゃん?!なんでここに?」 PCインストラクターの同期隊員だった。おつもオシャレで可愛い、とってもフェミニンな素敵お姉さん。トシちゃんは別の用事でたまたまアクラに上ってきていた。 「さっきバスステーションから親切なおじさんに立派な車で送ってもらっちゃったー。しかも買い物代に40セディももらっちゃったんだけど。どうしよぅ~」さすがはトシちゃん。ショッピングや食料の買い方も半端ナイけど、金は天下の回りもの。お金に執着のない感覚を持つと、流れ流れていつかは返ってくるもの。 翌日はアクラモールで一緒にショッピング。同期で一二を争う浪費家二人が揃うも、不完全燃焼のままタイムアウトを迎える。買い物中、ポップコーンほおばりながら互いに詩の本を探しあう。トシちゃんは生徒にあげる詩の本を、私は作家志望の ナナの詩 を解読すべく参考書を物色していた。 そのときのとりとめもない会話から、偶然互いに父親を三年前に亡くしていることが判明した。しかもトシちゃんのパパは喉頭がん。食道がんだった父の病状と驚くほど酷似していて、病院通いや治療の進め方、薬も一緒。最後はモルヒネ。こんな身近に同じ体験をしている人がいるなんて。 トシちゃんは英文科を卒業していて、詩が好き。私はナナの詩の行間がどうしても読めず、トシちゃんに教えてもらい一緒に解読していた。人がまばらで静かなドミトリーの夜は、ガールズトークが炸裂した。 トシちゃんは、リゾートビーチを擁するタコラディという街の工業高校でPCの先生として赴任している。工業高校は

首都アクラに戻るの巻。

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日本大使館に署名証明を取りに行くという、普通の隊員生活ではあり得ない用事が出来て急遽首都アクラに戻ることになった。これ以上目立ってJICAスタッフに目ぇ付けられたくないのに… スンヤニ・アクラ間の直行バスは早朝出発で、自宅チラからだと朝のヒッチハイクがキツイ。なので今回はトロトロという乗合バスを乗り継いで行くことにした。 . 最近、物価上昇が著しい。石油燃料の高騰からタクシー・トロトロ・長距離バス、全交通機関運賃が値上がりした。運悪くストライキに見舞われバスステーションで待ちぼうけ。ツイテナイ。 . やっと来たトロトロに駆け込み、空いてた助手席に乗り込む。安心したのもつかの間、バックパックを取られ荷台に持ってかれる。「そんなの頼んでない!追加料金いるの?自分で持てるってば!どこに持ってたの!この目で確認させて!!」助手席は二人掛け。窓際に座る隣の兄ちゃんに舌打ちされながら車を降りて、荷台を確認。仏頂面の兄ちゃんを無視して、隣のドライバーや後ろの乗客と現地語で会話して和んだ。 ナナとはそんな最悪の出会いだった。あとで聞いたら「俺のこと信用しなかっただろ、荷物は大丈夫って言ったのに」と言われた。そんなこと言われたことすら覚えてないし、そもそも私は初めて会った他人を信用するような人間ではない。 . ナナは綺麗な英語を話す作家志望の若者だった。それもそのはず、ガーナ大学(日本でいう東大)を卒業して今はナショナル・サービス(雇用待機期間として卒業後一年間、学校や役所で働くこと)として社会保険庁で働いていた。「保険入っといたほうがいいよ。月々○セディから…」「あ、ありがとう。私は日本政府ボランティアで来てるから大丈夫なの」「あ、そうなの」まさか乗合バスでガーナ人に保険の勧誘されるとは思わなかった。 . その他にも日本のこと、ガーナのこと、お互いのこと、色んなことをいっぱい話した。小さなバンに20人近く詰め込んで猛スピードで走るトロトロの揺れと騒音は半端ない。ナナにちょっと婉曲な言い回しや小難しい説明をされると、もう聞き取れない。どこまで分かり合えたか分からないけど、クマシの実家に帰る途中のナナに終着点の前で言われた。「うち寄ってく?そしたら乗り換えのバスステーションまで案内するよ」クマシは危ないし街がゴミゴミしてて人もキツイと聞いてたから、正直乗換が不安だった。出会ったば

コミュニティー巡回②

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第一回目のコミュニティー巡回から一週間、5月28日(木)にンゼメレ森林保護区の周辺コミュニティーを巡回した。 電話5分で済むような日程調整も、わざわざオフィスに呼び出されて口頭確認。物事を進めるのにほーんと時間がかかる。今のところ活動は週一ペースだぞ。学校隊員じゃこうはいかない、さすがは村落開発普及員。前回の大喧嘩&大荒れオフロードの車中とは打って変わって、今回の同乗者はみな寡黙。運転手も和やか、穏やか、安全運転。同じガーナ人でもこーも違うのか。 <コミュニティから森林保護区境界に創設された畑(グリーンベルト)までみんなで歩いて行く> <ブッシュを突き進む> ンゼメレ森林保護区担当のスーパーバイザー、フランキーは森林学校を卒業して森林サービス局に入局した。サハラ砂漠以南に位置するガーナでは、12~1月の乾季に吹き荒れるハマターンという砂を運ぶ季節風があるくらい、砂漠化は身近で深刻な問題。毎年7%の森林が国土から消えていく。物心ついた頃には木々や自の美しさの尊さに気づき、環境問題への意識からガーナの森を守るべくこの道を選んだ。 <優しいフランキー。苗木のことについて聞く> 今回の巡回では、コミュニティ・ファシリテーターとして働いていたヤオ・サミュエルも一緒だった。サミーは元銀行マンで、会社を辞めてPAFORM(住民参加型森林管理プロジェクト)に参加した。プロジェクトが終わった今、コミュニティーの人たちが自然環境を壊さずに自分たちで生活水準を向上させられるような住民組織化の活動を促すNGOを立ち上げた。ガーナにもこんな人がいたのか!英語も堪能なサミーの話はまさに開発学講義。彼は間違いなく私の二年間の活動のキーパーソン。 <写真奥がサミー。IGAの一貫でカタツムリの養殖をしていた説明。初めて見る活動の現場に興奮!サミーは心強いパートナー> 今回の巡回では実際にコミュニティーの人たちと話し、生活や活動の様子をうかがうことが出来た。 プロジェクト後もIGA(Income Generation Activity収入向上活動)を続け、自分の家でカタツムリを飼育しているおばちゃん。 森林管理の一環として保護区内の境界線に創設されたGB(Green Belt)で畑の手入れを続けるおじちゃんたち。 みんなに自分の言葉で自己紹介をした。こっちの人は現地語ちょっと喋るだけでほんっとに笑っ