象牙海岸での思い出、一年前の物語の続き、ママに送ったジプシーの絵

FOKN BOISと連れ添った十日間

最後二日間はほとんど寝てない!!!(爆)
人生最高に幸せで楽しかったが、もう最後は緊張感と不安で疲労困憊。

友達家族への挨拶、仕事仲間への相談、買い物、サロン、そしてひたすら待つ、待つ、待つ!ジェットコースターさながらヒュンダイの車の助手席にしがみつき、繁華街オスの新しいクラブに辿り着いたのは深夜十二時過ぎ。イタリア人の美人デザイナーとミュージシャンに挨拶しにいくと、パンジーのスタジオで出会った写真家のおっちゃんが入り口にいた。イタリアン・レストランMamma Miaのオーナーもたむろしていた。帰り道の途中の屋台で卵サンド(むっちゃ現地食)をほおばったのは深夜二時、お昼にフフを食べた以外に何も口にしていなかった。屋台のおばちゃんとのチュイ語の会話、慣れ親しんだ卵サンドとミロの温かさが沁みた。緊張感がほどけて半泣き状態。

帰宅したのは深夜二時半、ほぼ寝ずにパッキングして、
そのまま早朝のフライトで英国へ旅立つ彼を、空港まで見送った。
その足で、弟ロバートも学校近くの親戚の家に移った。
空港に向かう車内は、三人の荷物でごった返す。
ショコラは自分の荷物と服を抱え、隣にはロバートの制服やら教科書やらが山積み。

いきなり三人もいなくなって、広いお家も寂しくなったろうな。
「ショコラ、あなたまで行っちゃうの?私達と一緒にいたくないの?
あなたはいつまでもここに居ていいのよ」
ママが悲しそうな顔をした

見送った後パンジーの家に辿り着くと、皆に「oko」と報告するその場で床に屁たれ込む。そんな泥んこ状態のショコラを、Busua Beach(ガーナ屈指の美しいリゾート・ビーチ)からやって来た客人、フランス育ちでイタリアで靴の勉強をしたという靴のデザイナーのおっちゃんKwesi Rastamanが、自分のスタジオに見に来い、靴あげるから(日本に持っていけ、宣伝してくれ、の意)と激しく誘う。いや、あなたの製品素晴らしいし、スタジオももの凄く見たいんですけど、今日は無理。マジ死ぬ。そしてここじゃ休めない。。これまた這うようにタクシーに乗り込み、オスのアトリエに避難する。

突然ひとりになって、隣が寂しくなった。
振り回された分、放心してしまった。
一緒に走り抜けたアクラの景色。
車窓を眺めながら、涙が溢れてくる。

オスのアトリエはやっぱり癒してくれて、涙は止まった。
でも違う場所に呼ばれている気がした。



Kwesi Rastamanが誘ったBusua Beachは、去年ショコラが遭難した、いわくつきの場所(笑)前に挙げたFOKN matesの皆が出演した楽しい楽しいビーチ・ライブ・フェスの後、ワンラブは例のごとく音信不通、ムトンボは先に寝てるし、荷物を入れたコテージの鍵は開かない、ひとり放置プレーをくらい、見知らぬ土地の見知らぬビーチで宿無しになってしまったのだ!!!!!真夜中ひとり、向いのホテルで屋外ライブを聞いて時間を過ごしていたら、演奏していたMr.Masccottというギタリストのレゲエのおっちゃんが話しかけてきた。ボブ・マーリーさながら「愛はひとつ、みんな繋がってるんだよ」と語り始める、この日も前日は寝ていなかったので、超寝不足の朦朧とした頭で愛と自由について考える。夜明け前の、祭りの後の海岸を歩く。夜が明けてきた薄暗い青の砂浜で一緒にメディテーションをし、ビーチが見渡せるという彼の家がある小高い丘に一緒に上って、海岸を眺めた。

なんとも変テコな思い出、誰か信じてくれますか?!

更に奇天烈なことに、この顛末の証拠写真は、一切残っていない。

Mr.Masccottと別れ、ムトンボ達と再会したこの日、パンジーとワンラブが急遽PVを撮影し始めた。昼に経つ予定が六時間もビーチに留まる、ひたすら待ちぼうけをくらう家族、関係者。

どこまでも晴れ渡る象牙海岸
Koshka(日本だとAsalato)が刻むリズム
ViolinとAccordionの、Gypsy音楽が鳴り響く
熱い、白い砂浜を踏みしめる
太陽が激しく肌を刺す
命の海は、青く、彼方まで続く
宇宙の空は、全てを包み込む

全てが輝いていた、あの日の象牙海岸の、熱い青い風景

目に映る全てを、心に焼き付いた全ての風景を収めたショコラのCannon Kissx2とEF24mmは、アクラに帰る皆とサヨナラをしてスンヤニに帰ろうと乗ったタクシーで、なんと現地の少年達にすられたのだーーー!!!!!がびょーーーん。。。日本から取り寄せた十万円のレンズが、購入三ヶ月で海の藻くず、もとい価値も分からない現地のマーケットの肥やしへと消えた。。。

その日撮影した映像、出来上がった編集に驚いた。
むっちゃ悲しいメランコリックな曲と映像。
青とジプシーの極彩色は、灰色の嵐へと変換された。
なぜならその曲は、撮影地Busuaで亡くなった祖父に捧げられた「Nxt Lyfe」という曲だったからだ。



ママにサヨナラをした日、
ママのパパが亡くなったBusuaに誘われて、
一年前に遭難した象牙海岸で見た、
極彩色を思い出した。
疲れが少し和らいだ気がした。
二時間ほどで描き上げると、もう座ってられないほど疲れて気持ち悪かった。

「今どこ?もし町に来てたら、Osuで拾ってくれない?」
デビーに連絡すると、ソファの上で記憶が飛んだ。気づくと夜、返信が来ていた。
「Monsoon(寿司バー)にいるから、終わったら拾うわ!」
デビーに拾われて、ママの家に辿り着いた。
息子達の居なくなった部屋でひとり休んだけど、ひとりじゃない気がした。
翌朝ママに挨拶して、絵をプレゼントした。
ママはとっても喜んでくれた。
「すごい疲れちゃったんだ、週末休ませてもらってもいい?」
ママは「居たいだけ、居ていいのよ」と温かく微笑んでくれた。
そして自分の祖国のルーマニアの写真や、思い出深いフランスや南アフリカの出張の写真などを見せて、いろんな話を聞かせてくれた。



ショコラの愛すべきFOKN matesとの一年前からの物語を、徒然に書き連ねました。
ここまで飽きずに読んでくださりありがとうございます。
あまりにも変テコすぎる思い出たちなので、いつか小説のような、エッセイのような、そんな不思議な物語として世に出せたらなー、といつも思う、象牙海岸で戯れたジプシー達との不思議な思い出です。


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コメント

Afia Ayu さんのコメント…
Shokolaの文章を読んでいると何だか小説を読んでいるかのようなそんな気がしてます。いつも楽しく読ませてもらっているよ。Busuaでカメラがー!!!とか言っていたことつい最近のことのように思い出すよ。ガーナでの大切な仲間との生活はとても充実しているようで良かった。ただ身体を大切にしてね!!日本で新たな伝説を聞けること楽しみにしています。絵すごくステキだね!!やっぱショコはすごいなぁ。ではたくさん笑ってたくさん泣いて、たくさん歌って踊って描いてくださいね♪
Unknown さんの投稿…
Afia---!!!!!wohotesen??いつもいつも温かく見守ってくれて、本当にありがとう(泣)
しかもこの記事、読みにくいのに。。。ホントはもっと丁寧に書き込みたい!
アクラにいるとアユとの思い出が蘇るよ。ってかまさに今、書いてたとこ♬笑
たくさん描きます、そして最後こそ体調気をつけて、無事に帰国します。y3b3hy3 akyere xoxox

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