HIV/AIDS活動

アフリカに来たらやってみたいな~と思っていたエイズ予防活動。大きなイベントが近くで開かれるということで、お手伝いに行ってきました!近くといっても車で二時間半、バスに揺られて着いた先はガーナ第二の都市クマシのとある競技場。

<西アフリカ最大とも云われるクマシ・マーケット>
<眼下のマーケットは果てしなく軒を連ねる>

<クマシから四方八方に発つ乗り合いバス>
ソニーとジャイカによる、サッカー中継とHIV/AIDS活動を組み合わせた異色のイベント。東京から来たソニーのおじさんを見てしみじみ…ガーナでソニーと会っちゃったよ!イギリスから来たカメラマン達はナショナル・ジオグラフィックも撮ったという腕利き。こちらがソニーの人たちを見つめる眼差しと同じくらい、物珍しそうに青年海外協力隊の女子軍団(この日集まった隊員はエイズ対策・青少年活動・村落開発普及員の女子10人だった)を眺める外国人たち。
<エイズ予防活動の象徴・レッドリボンをかたどる撮影風景>
<ソニーのインタビューに応じる青年海外協力隊・女子軍団>
エイズ予防活動ではピア・エデュケーターと呼ばれるガーナ人の十代・二十代の若者が集まった。学級委員のように学校で少数人が選ばれてエイズの勉強をして、同年代の生徒たちにエイズの理解を広め予防活動を展開している。今日は演劇を通して、伝統医療と病院での受診、迷信や家族の中での偏見を訴える啓蒙活動を行った。地元の少年たちによるサッカーの試合も開かれ、表彰式ではトロフィー授与とともにコンドームの正しい知識や使い方をみんなで学んだ。何より楽しかったのはピア・エデュケーターの子たちとマーチング・バンドに合わせて踊ったこと!

<コンドームの使用法を実践するサッカー少年達>
ソニーは2010年南アフリカ共和国で開催されるサッカー・ワールドカップに向けて、モニターテストのためガーナを巡行していた。どこに行っても目を輝かせてスクリーンに見入る子どもたち、点が入ると歌って踊って喜びを全身で表現する大人たち。そんなガーナ人の素朴な姿を見て東京から来たソニー責任者のおじさんが別れ際に一言。「社内の反対を押し切って来てよかったよ。この数日間、彼らの喜ぶ姿に何度涙したことか…また来年も来るよ。みなさんも活動がんばって」
<ピア・エデュケーター達と。背中のレッドリボンはJICAとガーナ保健局が展開するエイズプロジェクト'HAPE'のロゴ>
ガーナはHIV/AIDS罹患率3%と、アフリカ諸国の中では優等生。それでも性体験の年齢やコンドームの使用率は低く、最近は十代の未婚女子による出産増加が社会問題になっている。年功序列・男尊女卑のガーナではセックスの主導権が男性にあり、女性からコンドームの使用を切り出しにくいなど、カップル間・夫婦間の問題は日本と変わらない。
<ピア・エデュケーター達。イベント用に作られたソニー&ジャイカのTシャツ>
もしあなたのパートナーがエイズだったら?
日々の生活の中で、日本で暮らす以上にHIV/AIDSが身近な問題であると実感する。

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