夢の扉の向こう側2


アフリカ大陸初開催のFIFAワールドカップ2010!アフリカ中が熱狂に渦巻き、出場国ガーナは大いに盛り上がりました☆もうどのタクシーに乗っても流れるラジオ曲はテーマソングばかり。元ソマリア避難民でカナダ在住のラッパーK’NAANのWavin' Flagと、慈善家として名高いラテンの歌姫SHAKIRAのWaka Waka
サッカー大好きのガーナ人、仕事そっちのけで真昼間から電気屋さんのテレビに集まり、電気のない田舎では老若男女がラジオに群がり大盛り上がり!対戦表と睨めっこして勝ち点計算しながら、どの国のどの選手がゴールしても大歓声、ブブセラと笛の大嵐。経済効果も◎これを機にテレビ・オーディオを買いそろえたガーナ人の例にもれず、同居人Mango Boyノリくんもテレビを購入。SHOKOLAとナオミは毎回スンヤニのサッカーバーで大いに観戦とGUINESSを楽しんだ。
そのワールドカップシーズンの最中、ドイツのビアトリクスからメールが届いた。(ドイツの生徒達とビアトリクスとの交流は「人生のカラクリ」「アンスの夢の跡」シリーズをご参照☆)
「こんにちはSHOKOLA。お久しぶり、お元気ですか?今ドイツはワールドカップで大変盛り上がっています。ガーナ人兄弟がガーナとドイツの代表選手として両国から揃って出場するのをご存じですか?今度のガーナ・ドイツ戦で兄弟対決が実現するか楽しみですね。私達は学校に泊まって試合観戦をし、両国を応援するイベントを企画しています。インターネットで交流できたらいいですね。そうそう、生徒達は一連のGhana Projectで、ドイツ大統領賞の国際教育部門を受賞しました。来年こそ大賞を取ってベルリンの官邸に行こうと、みんな今から盛り上がっています。」
そう!ワールドカップ出場国のドイツとガーナは同じグループで、しかもBoateng兄弟対決が実現するのだ!しかも何、大統領賞?ベルリン??よくわかんないけど、とにかくオメデトー★でも残念なことにガーナ・ドイツ戦当日、スカイプがうまく繋がらず通信できなかった…またしてもー!もう!でもいつかきっと!
こんな感じで大してサッカーに詳しくもないミーハーSHOKOLAはワールドカップ全日程をスンヤニで楽しんだ。初アフリカ開催、しかもアフリカ勢の中で最後まで戦い抜いたブラックスターの試合をガーナの地でガーナ人のみんなと応援して、ガーナ人みんな陽気で日本よりよ断然盛り上がるし!次はブラジルかぁ、みなさん2014年はリオでお会いしましょう♪
この間、保健系隊員が方々走り回って下準備したSONY&JICAイベントがガーナの地方都市を巡回し、巨大スクリーンによる試合中継パブリックビューイングと、HIV/AIDS予防啓発活動とそのカウンセリングが展開されていた。SHOKOLAは企画運営に携わった任地隊員でもなければ、お手伝いした近隣隊員でもない。ただのお気楽傍観者としてみんなの声を聞いていたけど、なんだかとても大変そうだった。

CSRって一体何よ?それはやっぱり一企業の広報活動なのだ。
いろんな夢を追いかける日本の若者のドキュメンタリー番組「夢の扉」

きっとSONYのみなさまは物凄い苦労をされてこのパブリックビューイングを実現したのだ。去年お会いした年配のおじさまがおっしゃっていた。「社内でもいろんな意見があって、反対もされた。でも来て良かった。電気もない村で、こどもたちの輝くような笑顔に出会えた。感動して毎日泣いていた。来年もまた来ます。どうもありがとう。」でも去年よりイベント規模がグレードアップし、元サッカー選手の北澤豪さんやTVクルーが仰々しくやって来た今年はどうやら様子が違っていた。

ホテルのインターネットの速度?
(無線ランなんてないし、そもそも田舎じゃ電気も電波もないから携帯モデムも無理だし)
シャワー?お湯?
( 断水茶飯事、熱湯はチャコール(炭)で作りましょう)
ヤラセ?規制?etc
(NHKが生物多様性ドキュメンタリーでスンヤニ来たけど、品行方正そのものだった)

人口の少ない村落部での集客数リクエスト、面倒くさい予算申請作業etc、手強いガーナ人との現地での事前・当日アレンジの一切を請け負わされた隊員達は泣いていた。ボランティアの域を超えた調整業務に、皆本業の活動どころではなかった。(詳しくは保健系隊員の各ブログをご覧あれ)
みんな夢を持って生きている。いろんな夢を見ている。それを実現するためにまだ見ぬ明日に希望をもって今日を生き抜けるのだ。でも悲しいかな、立場が違えばその先に見えるものも違ってくる。彼方の夢は、此方の現実なのだ。

SONYが置き土産に残していった立派な立派なビッグスクリーン、一体誰がちゃんと使えるのだろう。

予算のない配属先と日々格闘する隊員の元に降ってわいたイベント話、こき使われて準備と運営でヘトヘトになった挙句「ほら見ろ、お前のとこはやっぱり金があるじゃないか」ってガーナ人に言われちゃうのだ。

そして当のガーナ人達はといえば、大の大人がお弁当と水とジュースとTシャツを巡り、切った張ったの大喧嘩してるのだ。トホホ。

血税で食ってる協力隊だ、文句は言えません。あぁ、でもやることやってない先輩隊員が愚痴とか書いてお金儲けしてるんだよね、どーしょーもないなぁ。
JICAが来る、SONYが来ると知ったら、ガーナ人は浮足立って期待する。決勝戦前、雨季の大雨のせいでカヨちゃんの任地の川が洪水をおこし橋が決壊した。おかげで同僚達は職場に通えなくなってしまった。「カヨ、パネルスクリーンの前に橋を直してくれ」当然だよなぁ…いやー、お金にはそれぞれ目的があって、予算が割り当てられていて、云々。どんなに御託を並べても、目の前の橋が直らないことには看護師や保健師が病院に辿り着けないのだ。エイ。
でもさ、当日の地元のチーフとかお偉方の挨拶回り等の手順すっ飛ばして、中継の時間だけ会場に来てサクッとスクリーン設置して、サクッと帰って行って。何しにきたの?って、そりゃーやっぱ自社の製品を宣伝しに来たのだ。わざわざ現地の文化や習慣を守ってる暇はないのだ、遊びに来たんじゃないんだから、ボランテイアしに来たんじゃないんだから。

なんの苦労もしてないSHOKOLAがみんなの声をぶっちゃけさせてもらいました。
国際協力の現場で、その現実をまざまざと見せつけられるのだ。

でも最後に男前コイクが言った。「子供達は喜んでたじゃん、それでいいじゃん、もう」

コメント

chihiro さんのコメント…
この写真の彼らのバックは、ロンドン!?
世界はつながっている☆

あたしの大好きなお友達の男の子が
腕にtatooをひとつ増やしました。
 
I believe the better future
そして

星の王子様の”うわばみに飲み込まれたぞう”の絵が彫り込まれていたことに感動したの。

本を読めて良かった、世界共通だなーって改めて思った。

全く違うところで育っても、こうやって共有できるものがある。shokolaに会った子供たちが大きくなる頃にはみんなもっと近くなるね。

あたしはshokolaとは違うテンポで生きながら、
この絵が帽子にしかみえなくならないように、”うわばみに飲み込まれた象”に見えるように。感動にふるえる心を大切にしていきたいよ☆
Unknown さんの投稿…
chihi---! my sweetyyy!yep ロンドン☆
毎年三月六日はガーナ独立記念日、世界中でガーナ人がお祝いします。この時コーサはまだマネージャーしてたから、サルコジ連れてってイギリス公演、その時の写真。欧州エンジョイしてるよー彼ら!今年のクリスマスはオランダ公演かもしれない。

子供が世界を不思議そうに眺めるような、いつも感動と希望に溢れるような、ワクワクと直感に向かって全力で突き進む、そんな感覚をいつも研ぎすませて右脳を全快にしていたいな。

やっぱ類友は集まるものねー、my bloglistのdaisy diaryは中高の友人、星の王子様フリークで子供関係の仕事してるの。何が怖いって、チヒの家の近くに住んでるんだよー、凄い偶然

日本帰ったら実現したいな
いろんな感動を詰め込んだアイデア

このブログの人気の投稿

Previous Research of African Popular Arts★2016後半ガーナ調査/大学で文献講読

Shokola Life Returned After 3 years3★3年振りの復活、近況報告

石鹸作ってまーす★