MOTOR KOKO

MOTOR KOKO
チュイ語で「赤いバイク」
一年半乗り倒したバイクちゃんとももうすぐお別れ
森の奥の最僻地アフラスへバイクで行くのは今日が最後
麓の学校で石鹸メンバーの娘エスタと
アフラスのオフロード
乾期、乾燥した路面で何度こけただろう
雨期、道をふさぐ湖と化した水たまりを何度横断したろう

女達は家事に畑に、朝から晩までよく働く
パームの実を房から外して、
茹でて潰して、油を搾り取る
食事のために、
石鹸を作るために

子供の面倒を見ながら
歌を歌いながら
世間話に花を咲かせながら
どこの国でも、どこの民族でも、どこの文化でも、
女はたくましく大地に根を張り
子供を生み、育て上げる

君が持つその石鹸は、
君のお母さんが一生懸命作った石鹸なんだよ
今は街一番のホテルで売られてて、
首都の外人さんのお店で売られてて、
遥か海の向こうにも待ってる人がいる石鹸なんだよ

女達の口に戸は立てられない
手を動かしながら、
作業しながらノンストップの井戸端会議が繰り広げられる

いつも必ずもてなしてくれるアジャラ
この日くれたのは、ゆで卵
栄養満天のパーフェクト食品
気を使って「私は嫌いだから」と一言添える
感謝が言葉にならず、無言でほおばる

日暮れ、丘の上で子供達が遊ぶ
二年間の日常風景
日常になりすぎていて、
写真の整理、ブログの記事、FACEBOOKの写真、
全ておざなりにしていた宝物たち

日本に帰ったら、
彼らのことを、
この風景を、
どれだけ伝えることが出来るのだろうか

コメント

このブログの人気の投稿

Previous Research of African Popular Arts★2016後半ガーナ調査/大学で文献講読

Shokola Life Returned After 3 years3★3年振りの復活、近況報告

石鹸作ってまーす★