アフロビートの奇跡1ーzero pointー

おとぎ話の中に住む登場人物は、自分が生きる世界がまさか架空の世界だとは知らない。
決して気づくことはないのだ、それが夢幻であったなんて。
醒めることない夢ならば、それが現実なのだよ、その登場人物にとっては。
そう、だからこのおとぎ話も、確かに息吹く現実。
決して醒めることのない、不思議の国の物語の続き。


誰も信じなくたっていい
だってどうしようもなく変てこな話なんだから
どうしようもなく奇天烈な話なんだから。
でも確かに私達はここに居て
確かに私達はあの時あの場所に共に居て
確かに今もなお繋がっていて。
どんなに遠く離れていても
まるで磁石ののように互いに引き寄せ合い、
そして磁場が狂うととてつもない力で反発しあい離れてゆき、
周りの世界と人々を巻き込んでは、新たな世界を生み出し
不思議な引力に導かれてゆく

この強烈なつながりを、
運命だなんて陳腐な言葉で終わらせないでくれ


なにが偶然で、なにが必然なのだろう
私達がたまたまガーナに行き 住み 暮らし
ガーナを愛し
そこで出会ったガーナ人達とまだ繋がっている
たったそれだけのことなのだろうか

たったそれだけのことで、
この生き地獄のような 全身が毒素を駆け巡る絶望と 
憤りと 悲しみと 怒りと
まるで赤ん坊が微笑むかのような優しい温もりと
身体を突き抜ける鼓動と 世界を満たす高揚と
生きる喜びと 愛することの歓びとが

いっしょくたに、嵐とともに襲ってきて
すべてを掻き回し尽くすのか

この坩堝にどんな名前をつけたらいいのか
私は知らない

分かるのは、
私たちは深いところで繋がっているということ
そしてその確認にはかならず激しい痛みを伴うということ

何かが終わり
何かが始まる

その連綿に生きる糟でしかない

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