スタジオ&アトリエに居候!

翌朝、奮起した。
「今日もパンジーんちに遊びにいってくる!
つーかむしろ掃除しにいく!」

一年ぶりにやっとの想いで辿り着いたパンジーのスタジオ。
思い出は美化され、メンツも変わり、汚く散らかった部屋にショックを隠せなかった。
あの床に寝っ転がるのか?マジ無理!だったら自分で掃除するし!

意気込んで向かい、いつもの赤い門を開けると、敷地で画家のアチュが朝っぱらから何かを制作中していた。
めっちゃテンションが上がって駆け寄る!

「おはよ!アチュ、何かいてんの?」
「おはよー。イベントのバーナーだよ」

アチュはショコラと同い年くらいの画家で、服も作るし絵コンテも描く、壁画からCDジャケットまで幅広くこなすマルチ・アーティスト。ショコラが日本で着たモダンなアフリカン・ドレスは全部アチュにオーダーメードで作ってもらったもの。去年はひたすら感心して憧れただけだったけど、絵をふたたび描き始めて日本ではHamataaaanの写真と一緒にいろんな人に見てもらったり、アート活動を本格化した。そのパワーの源はひとえにガーナで素晴らしいアーティストにたくさん出会ったから。アチュも尊敬するその一人。アチュはどんなアート活動をしてるのか、どんな作品を作るのか、もっと知りたい。

「今回の旅行は写真もいっぱい撮って、でもアクラのアートシーンもいっぱい見たいんだ。ガーナの、アフリカの現代アーティストが、何を感じて考えて、どんなことを表現してるのか知りたい。」

これは赤レンガ倉庫で合同展示したRezzy姉さんの疑問に触発されて思ったこと。

「何より自分の作品を作りたい。
ガーナのアーティストともコラボレーション出来たらと思ってる。」

これは最初から思っていた。
村のみんなに会って、村の話を描きたい。
パンジーに会ったら、また音楽を描きたい。

「日本の画家って、儲かるの?」
「いや難しいよ、成功するのは。ほとんどの人は違う職しながらアート続けてる。」
「ガーナも一緒だよ」
ちょっとしみじみしながらアチュが言う。

「でもアチュは、若くて成功してるアーティストの一人でしょ?」
パンジー達はアチュの作品をたくさん起用している。

「自分が?まさか。とんでもないよ。(パンジーの弟の)ナナは成功してるよ。
凄いアーティストだよ。でも自分は全然、まだまだだよ」
「でもいつも色んなオーダーもらってるじゃん」
「自分の好きな作品作って、個展開きたいよ」
そっかー。絵で食えるのと、画家として成功するのは違うのか。
売れっ子アチュも、コマーシャルじゃなく自分のアートがしたいんだ。


らせん階段の下、現代造形画家ナナのガレージで、朝からバーナーを描いていたアチュ。
この場所って、誰が何を作ってもいい場所なのかな?

「よくここで制作するの?」
「たまにね。」
「庭で家具作ってるのが見えたけど」
「二階はパンジーのスタジオ。一階はナナのアトリエ。
ここは何でも作れる自由なArt Place(アートの場)なんだよ」

Free Art Place
まさにその通りの場所
やっぱりここはショコラのホームだ

ナナに挨拶にいくと、他の人に頼まれて額縁を制作しているところだった。
「ヤー・ショコー。日本のエージェントいない?応募中だよー」
ナナが相変わらず陽気に吹っかける。
「えー!ナナ、日本に来てよ!絶対ウケるよ、ナナの作品!
ヨーロッパで展示したことあるの?」
「昔ね、イギリスでやったよ。でもプロモーターが全部売ってくれたから行く必要がなかった」
ゲロ!そんなに凄いんだ!いやまー、彼の作品は超一流、凄いよね、うん。恐れ入ります。

勇気を振り絞って二階に上がる。
掃除でもなんでもこい、やってやるぞ。
やる気満々、戦闘モードでドアを開けた。


「あれ?」
今日はキッチン、すごいキレイなんだけど。
なんだか拍子抜け。



とりあえず猫ちゃんと、木の像と一緒になごむ。
これから君たちは同居人だよん。
だがこの猫ちゃん、ショコラが番犬たちと友達になったせいか寄り付いてくれない(泣)


そのキレイなキッチンに、死体のように転がって寝てる男がいた。
誰だろう?


「エイ!ヤー・ポノ!」
「ヘイ!ショコー!!!!!」


一年振りの再会!
ヤー・ポノは、とっても人気のあるラッパーで特に業界での評価が高いアーティスト。
キッチンでごろごろ転がって抱き合いながら、歓喜の再会!!!
ヤー・ポノはショコラのことをよく覚えていてくれた。


「今すぐ指圧マッサージしてーーー(笑)
チュイ語忘れてない?
新しいカメラもってきた?」


他にもいろいろ聞かれた、そして一年前のことをよく覚えていてくれた。
ヤー・ポノはいつも優しい。
一年の距離なんて吹っ飛ばして、彼は私の目の前にいる。
一緒になってキッチンの床に転がる。
彼にとって日本はとっても神秘的に映るようで、彼の曲にもJapanを入れたりする。


(たいがいアフリカではアジア人=中国人と見られる。街でアジア人を見かけると「チン・チョン・チャン」とか「チャイナ!」とか叫ばれたりする。あれ、そういえば今回のアクラ滞在ではそんなに言われた記憶がない?まーとにかく今アフリカ大陸には安価な中国製品と労働力があふれかえっている。チャイナ・パワー健在!


遊びにきて、居候を決め込んで、でも部屋が意外とキレイで拍子抜けして、パンジーの奥さんのグロリアと一緒にご飯作ったり、娘のカダフィアと遊んで子守りしたり、アートや云々ってゆーより完全ホームステイ(笑)プログラムが始まった矢先。


「ショコラ、五分だけもらえない?」


ついていくとスタジオに呼ばれた。


「今から言う文章、日本語で話してくれない?」


なんとほぼ出来上がってる彼の曲の冒頭に、日本語をレコーディングした!!!!!


何回か録ったりして、彼はテキパキとキューベース(パンジーのスタジオで使っている音楽システム)に入れこんでいった。むっちゃヒップホップな曲だった。出来上がったらアップします☆あれがガーナ中のラジオに流れるのか?恥ずかしいのと、めちゃくちゃ嬉しいのと、ホームステイ・プログラム初っぱなから想像を越えるコラボレーション。


パンジーの家は、本当に不思議な空間だ。
さっきまではゴミ溜めのように怪しい雰囲気だったのに、
人があふれる文化サロンと化したり、
落ち着いて静かに作曲や編集が行われたり、
はたまた狂乱のクレイジー・パーティが行われたり、
みんな死んだように眠ったり、
映画の流れる穏やかなカフェになったり。

こうして、まずは西アフリカの文化の交差点
ガーナの首都アクラの一階はアトリエ/二階はスタジオという
摩訶不思議空間での生活がスタートした。


想像を越える波乱万丈生活が、幕を開けた

ガーナ滞在時間は限られてる

人生は有限だ

どんな自由を選択するのも自分次第

どんな愛にたどりつくのも自分次第

だったら好きな人生を送りたい





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コメント

yuki さんのコメント…
はじめまして、ときどきブログ拝見させていただいているユキと申します。

始めてShokoさんのブログに出会ったのは、もうご帰国後でしたが、溢れ出るパワーと文才で興味を惹かれっぱなしです。
同じ関西人(多分?)で、自分の何百倍もの行動力のある女性の物語として、ずっと気になるブログになるんだなと思います。

これからも素敵な人生をつむいでいってください。
ちなみに私も国外におります。別の大陸ですが…
SHOKOLA さんの投稿…
コメント頂けてとっても嬉しいです
帰国後ってことは、アップが滞りまくった一年ですね…
本音は泣きたい程ふつーの女性なんですが(泣笑)これからもいろいろ行動していきたいです
本当にありがとうございます

母が関西出身です☆
国外なんですね!最近、アメリカの読者の方がものすごい増えたんです!
そしてなぜかニューカレドニア!
yukiさんも別の大陸を楽しんで、身体に気をつけてくださいね

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