COCOBOD★隊員のみんなとカカオ試験場に行く

写真のデータ処理だのなんだので、結局アクラを出たのは昼。

一年振りの帰郷!まずは首都アクラから第二の都市クマシまで、5〜6時間の長距離バス。そこからローカルバスに乗り換えて二時間くらい、向かう先は現役隊員の住むベチム。タクシーを飛ばして乗り場に着くと、赤い制服を着た兄ちゃんたちが叫ぶ。

「15セディと25セディ!どっちがいい?!」

げ!!!!!参列シートのVIPバスが25セディ?!この一年で5セディも値上がってる!
えーーーーー貧乏旅行なので本気で迷う
でも出発が予定よりだいぶ遅くなってしまったので、とりあえず早く着きたい
=どっちのバスに早く客が集まるか!
15cedis × 50 ppl
or
25cedis × 30 ppl
「どっちが早い?!」
バスの兄ちゃんに本気でしがみつく
ゴネすぎて、途中から相手にされなくなる(笑)
みんなに放置されしばらくすると、真っ赤な制服のイカツイ兄ちゃんがふと現れた。
ついて行くと、なんと出発直前のVIPバスの一番前のメイツ用の席に乗せてくれた!
たぶん乗客用の席ではない(笑)でもこの席、大好き!
だって大型バスのおっきなフロントガラスの、見晴らし最高の特等席◎


Greater Accra
こんなに道路、ひどかったっけ?工事中の未舗装の悪路にげんなり
Eastern Region
にぎやかな街を通り過ぎる
だんだん、懐かしいのどかな景色が広がっていく
Ashanti Region
森と町とが、交互に現れる
深い森と、田舎町が、かわるがわるに覗く
Brong Ahafo Region
BA州に入ると、森の景色が一変する
町の数が極端に減って、なだらかな丘をひたすら走り、穏やかな緑が迎える
熱帯雨林とサバンナの狭間の森林移行帯
美しい自然の溢れるエネルギー
涙が止まらない


会いたかった現役隊員に再会!
同じBA州に住むタケタケとハルナ嬢♥
会いたかったーーーーーーーーーーーー(泣)
お元気そうで、何より♡
災害ボランティアで回ってたときのカーゴパンツに突っ込みが入る。
気づけば全身動きやすいユニクロ。
人生で最高にゴージャスな四日間を過ごした香港ライフでは誰にも突っ込まれなかったのに、なぜアフリカで突っ込まれる!(焦)

あんなに綺麗だった緑の景色、夕暮れのクマシで乗り換えのバスを待つ間に天気が急変。
ベチムに着く頃には大雨。
びしょびしょで辿り着くと、現役隊員の宴会にハルちゃんの手料理!!!!
か、感激、、、しかも美味いーーー(涙)
そして疲れてその座ったままの椅子で眠りこける


それにしても、流石です。現役隊員のみなさま。

たまたま教職隊員の集いに参加、しかも皆様このままカカオ農場の試験場に見学に行くという!ガーナ全土のカカオ農場で作られる、カカオ豆の買い取りから販売まで、流通の全てを仕切る政府機関Ghana Cocoa Boardの試験場がなんとここベチムにあるんだと。

そこに、トロ(バス)を貸し切って向かうご一行。

いやーーーーー、マジで
I am THE luckiest girl in world!!!!!!!!!!!!!!!!
なんだこの幸運ぶりは
日本で「チョコレートの真実」に出会って以来、Cocoa & Blackの歴史を想いを巡らした日々
ガーナ隊員のブログ見てて、行ってみたいと思っていたまさにその時!
はるちゃんの手作り料理とカカオ農場!
香港マカオといい、本当に宇宙一のツキを引いてる気がする!(能天気)


約十人の隊員で、カカオ試験場の農場を見学。
おっちゃんが、むっちゃ丁寧に説明してくれる。
後ろのおばちゃん達はフィールドオフィサー。
全部手作業で、おしべとめしべの交配を行う。
すんごい細かい作業!!!!!


というより、ここはガーナか?アフリカか?
と疑いたくなるような、丁寧なスタディ・ツアーっぷり。
観光地でもないのに!!!
ナゼ?
ココボッドの印象がだいぶ変わったぞ。


みんなで交配作業の体験
もう本当に丁寧(涙)ここガーナ?
ピンセットで見えない花粉をつまむ


その結果、一個一個、木の幹に直接実る、カカオの実。
まさに鈴なり!
おっちゃん曰く、テテ・クワシというガーナ人がカカオ豆を飲み込んで、赤道ギニアから身体をはってガーナに運んだそうだ。「puu puuでね!」最後はいかにもなガーナ人の笑い方で締めてくれたおっちゃん。


可愛い苗木が延々に並ぶ
種から育てている苗畑
接ぎ木でハイブリッドを作る苗畑


強い日差し
蒸し暑い空気
南国特有の背の大きな木
怪しく広がるパームの葉
まとわりつく汗と服
土の匂い
何もかもが懐かしい

何が懐かしいって、森林局で働いていたから、
森や、木々や、畑が、全ての緑が懐かしい


収穫されたココアの実
そのひとつひとつの房を割り、種を取る手作業
これはたまに村で見ていた!
昔住んでいた庭にもカカオの木があったので、たまに食べたりしていた
種のまわりの白い実は、ラムネみたいでバオバブのジュースのような味がする


種は発酵させると、独特の匂いがする
そうしてラムネ味の白い部分がなくなって、種だけになるまで乾燥させる


種の中には、私達の知っているカカオの粉の原型の、豆が顔をのぞかせる
食べてみると、苦い!
でも口の中に豊かな味わいが広がる
あの苦いビター・チョコの、フレッシュにした豆をかじってる感じ
って、そのままな表現ですが(焦)
おいしーーー♥

このカカオの森を、汗だくになりながらハルちゃん&タケタケと談笑

とても黒くてエグい、まるで世界の闇と人間のエゴを凝縮したようなチョコレートの歴史

でも目の前にあるのは、美しい森と、豊かな自然の恵み、カカオの木と実と、誇らしげに働くガーナ人

そんなのどかな日常も知らず、情報もないまま先進国で動く、名前だけの偽善団体

でもきっと、私達も知らない山や森の中に、サハラ砂漠の貧しい地域からやってきて、ガーナの零細農家として、またはコート・ジボワールのプランテーション農園で働く移民達(世界一のカカオ輸出量を誇るコートジのカカオ農業システムは、ガーナとは違う)

いったい何が真実なのだろう

止まらない汗とまとわりつく服
太陽は天高くのぼり、影の面積が一段と小さくなる
踏みしめる柔らかい腐葉土
うっそうと生い茂る森、森、森

本当に美しい
今、森を見る度に思う
「死ぬ前に見たい景色は?」
いつ死んでもいい
毎日そう思う

日々、目に映る世界
それだけが、私にとっての真実だ
今を生きたい


もう本当にお世話になりました、現役隊員の皆々様
突然オジャマしてすみません
みなさん残りの任期はそれぞれ、これからの方も、もうすぐ帰国の方も、頑張ってね!
そして楽しんでください。(なんかオババな発言?)

いやーーーーーー。だってね。そりゃ、いろいろあるもんね。
だってこれ書いてる今はスンヤニですが、もうすでに村行ったらいろいろあったもん!笑
This is Ghana!!!!!的な、ね〜〜〜
まーそんなこんなの、「あーもーやだ、ガーナ人!」て思うくらい、そのくらいdeepにその社会に入っていってる、やっぱそれって凄いことだと思います。なかなか出来ないよー!!!先進国に住むアフリカ人だってびっくりだし、やっぱ欧米社会の人より日本人は柔軟で適応力あると思うし。アフリカだろうが首都に住む駐在員や、ホテル住まいの専門家とは、やっぱローカル文化に入り込み具合=理解度、受容度が全然違うし。まーそもそも目的も違うけど。

そんな感動の一コマの写真。
ベチム聾学校の宿舎に住むハルちゃん先生。
お手伝いの、耳の聞こえないおばちゃんと、手話で現地語会話!!!!!!
すごくない???
感動しすぎて、もう本当に眩しかった。


本当に本当に、お世話になりました
素敵な時間をありがとう♡♡♡
さー、任地に帰るぞー!
スンヤニまで、あと車で一時間半♬



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