人気モデルDeborah Vanessaと遊び倒す★

くたびれ果てて、閑静な住宅街Ashongmanのママの家で休んでいた週末。

「ショコラ、プールに行こう!」
妹のデボラに突然誘われた。


「うん?!」
よく分からずに生返事すると、Golden Tulipというアクラど真ん中にある高級ホテルのプールに行こうとのことだった。プールなんて久しく行ってない!つーかガーナでプールなんて、海やビーチならまだしも、本当に行く機会ない!あ、そういえば一回だけ。隊員時代にアユとHoliday Inに行って、クリスマスでワイン空けて酔ってダイブしたとき以来だ(笑)

「いくいくー!!!わーい、プール♬あ、でも水着、オスの家に置いて来ちゃった!」
「私の貸すわよ、たくさんあるから」

モデルのデビーは服も水着もたくさん持ってる。
来たきり雀だったショコラに、ワンピースを着せてくれた。
アフリカの布の、すごい可愛いスカートワンピ♡
なんとサイズも、ぎりぎりピッタリ◎
今度はデビーが運転するヒュンダイの助手席で、デビーの大好きなナイジェリア音楽とAdeleをガンガン聞きながら、アクラの街を走り抜ける。

「よくプール行くの?」
「たまにねー。甥っ子が来た時はよく連れていったわ、運動も好きだし。でもガーナ人の友達はあんま行きたがらないから、外人の友達がガーナに来たときとかかな。」

ホテルも顔パス、つーか歩くたんびに色んな知り合いから声がかかる、店員も顔なじみ。
最後の会計で分かったが領収書は切られず!食事もプール代も破格の上得意。
ホテルにとっても人気モデルが来てくれるのは嬉しいことなのだ。
セレブって、こーゆーことなのかー???
もう全てデビーにお任せの、完全デート・コースである★



ワンピースが本当にピッタリ♬
柄もデザインもとても気に入っていたら、
「じゃーあげる!それショーで着たワンピースなの。
一回着ただけで、でももう他のショーでは着れないから。」
わーい!なんと貰ってしまった♥
日本はこれから夏だし、爽やかブルーを楽しむねー!ありがと!



隊員時代、一回だけビュッフェに来たことのあるGolden Tulip、通称ゴルチュー。
その一回にも思い出話が(笑)確かアユのSax&ショコのPianoセッションの打ち合わせをしていて、ガーナの国歌をやろーってんで歌詞を諳んじて歌っていたら、それを聞いていた隣の政治家っぽいガーナ人が感動して、会計全部ゴチってくれた!!!!!

「ジュースはフルーツパンチ、ライムを絞ってね。ハワイアン・ピザはどう?
タバスコは嫌い、グリーンペペ持ってきて、プリーズ」
もう完全、デボラ・コース(笑)

「ハワイアン!私の好み知ってたの?!嫌いな人も多いけど、That's my Favourite!!!!!」

つーかデビーがよく持ってるLouis VuittonのVernis
アフリカで見かけるブランドもんは大概パチ物だけど、これはきっと本物だ。
ショコラも昔はよくブランドもんの鞄を持ってたので、目は効く。

「その鞄、どこで買ったの?私もdeep purple好きなの、同じ色の持ってるよ。
デザイン違いのね、パリの本店で買ったの」
「本当に?!知り合いがロンドンで買って来て、プレゼントしてくれたの」
「日本の女の子は、LVとかブランドもん大好きで、色とかデザインとか、みんな流行を追っかけてるんだよ」
「ロンドンでたくさん見たわー、私はデザインの名前すら知らないけど」

食べ物からファッションから、結構趣味が合う◎


ひとしきり泳いだ後、デビーが撮ってくれた写真
上半身と下半身、色が全く違う〜〜〜〜〜泣
二ヶ月間でこれだけ日焼けしたのか。。。
このチグハグなボディがtwitterで流れ、英国とガーナとでしこたま笑い合った。


「今から知り合いを迎えに行かなきゃいけないの」

車を飛ばしたのは、懐かしのTEMA

「ワンラブに出会う前はね、よくここでTEMA行きのタクシー拾って、TEMAに行ってたんだ」

「ホント?じゃー道、分かる?どっちに行けばいいのか教えてくれない?」

車内に、TEMA Boyz達のHiphopが流れる
TEMAは大きな港湾都市で、多くの人が住む工業地区
そして多くのHiphopアーティストと、独自のガーナ音楽の潮流を生み出している
その彼らのPVに出演しているデビー

「日本のガーナレストランで、これ見たよー!SarkodieのAZONTO!!! U GO KILL ME!!!!!」
「わーお、ありがとう♥」
「昔ねー、SarkodieがGMA(Ghana Music Awards)2010受賞したとき、BORGAのバックダンサーを頼まれてね。日本人の仲間と考えた日舞&Hiphopを踊るはずだったんだよ。主催のChartered Houseがノーって言ってポシャったけど。」
「えーーー!!!!!」

二年経って、ステージに立ったのはWanlove the Kubolorのバックコーラス。
その妹はSarkodieのPVに出てる、人気モデル。
人生、どこでどー繋がってるか、分からないもんだなー。
World is so small. 業界裏話に花が咲く。

R2BEESの「Kiss Your Hand」
V.I.Pの「Away」「I think I like Am」
懐かしい曲が車内に流れる
そして最新のナイジェリア音楽も教えてもらう
「これはWizKid。去年リリースしたアルバムが大ヒットした人気歌手。
まだ若いけど、AkonのKonvictと契約した大スターよ」
軽快なダンスミュージック、もっとキャッチーなRB系が多いナイジェリア音楽は、
World Musicに馴染んでる耳には、聞きやすい。
Akonは米国在住のセネガル人ミュージシャンだが、そのマネージャーにガーナ人がいるので西アフリカの青田刈りにも本腰だ。SarkodieもGMA2010を総ナメしたとき契約話が持ち上がった。
「でもSarkodieが怠けて実現しなかったけどね」
マジか!馬鹿だな〜〜〜…

「そのガーナ人マネージャーをTEMAの自宅に迎えに行って、空港まで届けるの。」
エイ!
「超金持ちよ、でも凄い太ってて大きいのーーー!口説かれてるけど、絶対嫌!!!
もうガーナ滞在の間、毎日電話かかってくるの、ウンザリ。
私のキャリアを助けてくれるなら相談したいけど、それでも完全にナシよ。」
エイ!!!!!
写真を見せてくれた。
先週送ってくれた時着ていた、白のワンショルの素敵なドレスの写真と、
でっかい黒人が数人映っていた。
「デカ!!!!!!Rick Ross以上じゃん!!!!!」
「ハハハハハ!!!!!リックロスーーーーー!!!!!」
二人で絶叫した。

電話の案内通りに車を走らせると、大豪邸にブチ当たった。
「え!何これ、銀行みたいなビルじゃん!」
「say that again?」
「これ本当に家?スンヤニの銀行みたいなビルじゃん!」
デビー爆笑。
ゲートが開き、車を中に泊めて尋ねた。
「ハロー。ここはバブの家?」
「違うよ、バナナマンの家だよ」
「バナナマン?!!!」
Banana Streetのバナナマンの家に迷い込んだ、オブロニガール。
「違う家だしーーー!!!つーか門番も客じゃない車を中に入れちゃってるしーーー!!!」
通りの道標を見ると、Banana Street、Avocado Street、Mango Street、可愛い名前が並ぶ。
電話で再び道を尋ねる。
「今Banana Street?ヘイ、ベイビー。俺のバナナが欲しいのかい?」
ギャーーーーーー!!!!!誰がいるかーーーーーー!!!!!
絶叫するデビー。もう、いかにもガーナ人!的な、下ネタ問答である。
「ああ、見つかった、Pineapple Streetね」
門番に尋ねる。今度こそ、バブの家だった。

一階のエントランスに通される。
「うわー、ガーナ映画に出てきそうな大豪邸!」ショコラが驚嘆する。
「でも魚臭い!誰かガーナ食を食べてるわ」デビーが突っ込む。
中庭を抜ける。
「何コレ!池?プール?」
「ジャグジーよ」
二階のホールに通されて、ソファに腰掛けた。
「この肖像画、本人?」
「うん」
「デカ!!!!!」
もう何を見ても可笑しい、二人で突っ込みあっては笑い転げる。
「ショコラ、お願いだから本人の前で笑わないでね!」
「OK, I do my best」(笑)

机上の音楽雑誌やエロ雑誌を読みあさるが、なかなか現れないご本人。

遠くのドアからでっかい黒人が現れる。ご本人、登場!!!
あれ、でも写真で見たほどデッカくないや。
でももう頭と顔面筋肉のネジが数本飛んでるので、笑いを堪えるので必死。
挨拶もそこそこに、トランクやら機内荷物やらをヒュンダイの乗用車に詰め込む。

助手席から溢れ出る肉塊、Konvictのマーケティング・マネジャー、バブ。

「ヘイ、ベイベーーーー!!!!いつ俺たちの赤ちゃんを妊娠してくれるんだい!!!!もう待てないよーーー、早く妊娠してくれよ、俺のベイビーーー!!!」
「OMG (Oh My God)!!!!!!!!!!!!!!!」
車内で顔を開いた口が塞がらない、絶叫するオブロニガール。
バナナといい、妊娠といい、ガーナ人が大好きな下ネタ連呼の挨拶会話。
米国暮らしが長かろうが、彼はれっきとしたガーナ人である。
えー、彼が妊娠以外に口にした言葉は?
あ、隣人マダムが日本人のいい人で、でも旦那のガーナ人がどうしようもないから、
米国に遊びにきたときは自分が全部コーディネートしたりして仲がいいんだよ、とか?

このままナイジェリアに飛んで、その後はロンドン/パリ、次はロス/べガス/マイアミ、なんだか二三日ごとに居場所が変わる超激ハード・スケジュール。本物なんだなぁ。ショコラとデビーにとっては、ただのデカ物下ネタ親父である。

「じゃーね、気をつけてね!」
空港でハグをする。
ショコラが会うことは、もうそうそうないんじゃないか。
でもデビーにぞっこんのバグは、また帰国する度に電話攻めにするんだろうなぁ。
まーそもそも、飛び回る音楽人達は、めったに帰国もしないのだけど。


家路の運転中も、デビーのBlackberryは鳴り止まない。
「あー!忘れてた!もう家に向かってるよ…」
どうやら用事をひとつ忘れたらしい。
閑静なAhongmanがいつもより静か、昨夜に引き続き今宵も停電であった!
停電の夜は、寝て休むに限る。
でも外に出掛けて涼むのも、ガーナ流。
「ショコラ、夜出掛けてMovenpickにディナー行かない?」
「何それ?」
「行ったことないの?じゃー連れてってあげる!ガーナ最高級のディナーが楽しめるホテルよ!」

他のホテルは聞いたことあるし行ったことあったけど、Movenpickは行ったことなかった。
よくよく聞くと、二年前から婉曲的にアタックし続けるビジネスマンと、ディナーに出掛けることのことだった。

「私達、服のサイズはほぼ一緒だからーーー、クラシックにこのドレスなんてどう?
靴は???ハイヒール、履ける?」

「私ねーーーー(笑)ガーナではcommunity officerとして毎日バイクに乗って砂埃にまみれて田舎を走ってたけど、日本じゃ毎日ヒールはいて化粧して仕事通って、夜はドレス着て遊びにいったり、ブランドもんの鞄もよく使ってたんだよ(昔)」

「えーーー!毎日バイク?!!」

懐かしい。デビーといると、かつて日本ではシティ・ガールだったことを思い出す。


停電なので、キャンドルを灯してメイクアップするデビー。
メイクアップをするほど化粧品を持ってきてもいないショコラ。
「日焼けして、顔が赤いわ〜」
デビーのMacファンデーションをためすと、色のトーンまで一緒だった!
モノクロ千鳥格子の膝丈ワンピ、赤いヒールを合わせてくれた。
「足のサイズまでピッタリ!!!」
いや厳密にいうと、本業のモデルさんに比べるとかなり寸胴ですが(焦)

そして噂通り、素晴らしいディナーのMovenpick!!!!!
ビュッフェの前菜はどれも美味◎
サーモンの寿司も最高♡
「私ここのラム肉好きなの、ショコラは?グリーンカレーはどう?」
「OMG debbie, that's my favourite tooooo!!!!! 私の好み、全部知ってるの?!!」

ダイエット中の今宵のビジネスマンをさしおいて、ビュッフェにメインディッシュに、ママへのお土産のテイクアウトのケーキ、全てデビーにお任せコース(爆)
エスコートしてくれるボーイも顔なじみ。

本当にアタックする気があるのだろうか?ひたすらビジネス話しかしない今宵の男性。
ビジネスにも明るいデビーはそれにもバシバシ突っ込んで仕事の可能性があるか、シビアに判断する。自分の仕事やプロジェクトについても語り、彼に的確なアドバイスも送る。
ショウビズの細かい話になると会話についていけないので、ひたすら微笑み続け、笑顔でスルーし、思う存分食事を堪能するショコラ。

本当に、全ーーーーー部おいしかったーーーーー!!!!!
ラムの骨を犬用に包むと5セディもした。


古いベンツに乗って、帰って行った男性。
ご馳走になって申し訳ないが、なんとも今イチ冴えない人だった。

「デビーーー、感心しちゃった!本当にあなたwayade (you done well)ねー。
あんなつまんないビジネス話に付き合って、しかもちゃんと的確に応えてあげて!」
「アハハ、そう?男性は気持ちよく話せればそれで満足なのよ」
「ごめんね、あんま会話に入れなくて」
「全然!笑顔で付き合うことが一番よ」

いやーでもあれだけ対等かそれ以上にビジネス話が出来るのは、綺麗なだけなモデルじゃない。Deborah Vanessa、アッパレである◎

「ディナー、楽しんだ?」

「もう最高ーーー♬前菜も寿司もグリーンカレーも素晴らしかったわ♡♡♡
ワンラブとの最後のディナー、何食べたか知ってる?
Kosuya ne Paano!!!!!(屋台で売ってる超ローカルな卵サンド)
いろーんなとこ回って、いーっぱい挨拶にしてね。
深夜二時に帰り道の交差点で、チュイ語話しながら、世間話してミロ飲んで。
それが彼との最後のディナーよ」

「エイ!!!!!今チュイ語でなんていったの?!何食べたか、もっかい言って!!!」
帰りの車内も、笑いが止まらない!

同じセレブ兄妹なのに、住む世界がこうも違う(笑)
でも二人は大親友で、趣向する世界が違うだけなのだ。

私は現地食が好きだ。屋台や、家庭料理が好きだ。
ローカルな屋台でおばちゃんと、客人のおっちゃんと、現地語で会話するのが好き。
道端に座って、子供達と一緒に戯れるのが好き。
40ペセワのフライド・ヤム
50ペセワのケンケ
1セディの卵サンド
仕事に追われる彼に付き添った十日間
屋台で現地食を一緒にほおばる、温かな時間が幸せだった

デビーは現地語をあまり話さない
屋台なんてほぼ行かない
現地人の親友がたくさんいて、チュイ語もガ語も堪能で、どこへでも裸足で出掛けるワンラブ
違う世界に住む二人だけど、その両方の世界に馴染みがあって、私は楽しく交流している




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コメント

Afia Ayu さんのコメント…
Yaa Shoko!! Hope you are doing great ne!! am also fine yo.
朝から職場で一人笑いながら読ませてもらってます笑。すごいねぇ!!デビー綺麗な人だね!!しょことデビーのツーショットよく似合うよー!二人ともモデルさんみたい!しょこの上半身と下半身の色の違いにはびっくりしたけどー笑!!プールでダイブ事件は懐かしいね。ガーナでの話ほんとに楽しみにしてます。残り数日もenjoyしてきてね!!
Unknown さんの投稿…
Afiaaaaaaa!!!!! medanyame ase x wonso wohotesen?? もうエフィーを思い出さずにはいられなかったよ!ダイブ事件にゴルチュー(笑)ウケるよね!デビーとはTEMA Boyzの話もできるし、懐かしいよ、てゆーか久しぶりにテマにいっちゃったし!GMAとSarkodieの思い出話をまさかデビーにするとは夢にも思わなかった〜。明日もパーティに誘われてるから、もし行ったらまたアップするねー!コメント嬉しい☆ホントありがとう!!!!!やべしあー!

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