BANGKOK★オネエ僧侶と寺院めぐってセレモニーを見る♬


時差ぼけから撃沈するフレンチ・ボーイズ。
行動パターンがかみあわないので一人で出掛けるか。
「王宮とワットポーは見ておきな!拝観料高いけど価値はあるよ。宿の裏からフェリーが出てて安いよ」ミャンマーへ旅立った太陽男インティのお告げ通りに、まーどーせ暇ならすこしは観光でも。と思ってカオサン地区にぶらり徒歩旅。


齢二十八。
幾多の波瀾万丈、大恋愛を乗り越えて、なんかもー普通の恋愛や結婚生活は諦めております。ですが諦観は、新たな境地の始まり!!!!!
どーせ人間、最後は骨と灰と化すのです。
どんなに地位や財産を築こうが、宝石や紙幣は墓まで持っていけません。
最後はみな、一人で死ぬのです。
でも大丈夫、伴侶や家族にはあの世ですぐに会えます。
だからこそ、死ぬまで仲間と楽しくやってやろうじゃないですか。
だからこそ、死ぬ気で己を貫こうじゃないですか。
だからこそ、今目の前の人との瞬間を大切にしようじゃありませんか。

そんな訳で大御所・瀬戸内寂聴さんやオネエの水無昭善の説法が大好きです。
寂聴さんの御歳九十歳の講演にはシビレました!!!!!
「人生は恋と革命!」です♡
いくつになっても素敵な恋、しましょうね♡
だって中学生の多感な思春期から「黄昏流星群」はバイブルですから!笑


だから仏教立国ここタイでは萌えまくりです。
目の前に、袈裟をかけたお坊さん(Monk)があちこちに!!!!!!
青年モンク、おっさんモンク、ラブリーな子供モンクから、渋メンモンク、可愛いおじーちゃんモンクまで。特に寺院の周りにはうようよ。フェリーを降りた瞬間に市場で(後ろ姿が)イケメンモンク発見!!!どーやら普通に買物してるらしい。あの神聖なお坊さんが街で買物してるって、ちょっと面白くない?思わず追跡♬(本能)どこいくのー!もしや寺の裏口からお坊さん小屋なんかに行っちゃったりする?興味津々で尾行するも、思いのほか足早で追いつかない。日差しが暑い。うだる。溶ける。そんで見失う。あーあ。本気でがっかり。追いついてたら絶対逆ナンしてたのに。

そんな東アジア娘 in バングラ・スタイル with アフロヘアー(本当のアフロじゃないよ)というわけのわからない出で立ちの坊さん萌えに感心してくれたか。いやここカオサン地区は世界中の旅行者が集まってて、みんな多国籍スタイル。それこそ文化のカオスである。きっとSHOKOLAの純粋な坊さん萌えが届いたのだ。バンコクのお空におわします仏サマがとっておきのお情けをかけてくださいました☆☆☆



王宮をひとり気ままに見終わりました正午。暑くてのたれ死にそう。喉も乾いたがお腹もすいた。目の前の雑貨屋さんの並びで物色。していると、袈裟が目に入ったかその店のココナッツが先か、カラフルなスイーツらしき陳列が先か、はたまた全て同時だったか。

「ねぇ、このココナッツ・アイス、本当においしいのよ!一度食べてみて!」

目の前に満面の笑顔が顕われる。眉毛のないパッチリ二重が艶かしい。

が、顔面がなんとも眩しい尼さん。

あ!お坊さんだ!

でもどーみたって妖艶な出で立ち。英語が自然とオネエ言葉に聞こえる。

「アナタ、ちょっと、コレ私の国のスイーツ、本当においしいのよ!是非食べて行ってちょーだい!」

圧倒されるつつ、目に入ったのはおいしそうなココナッツ・アイス。
大好きココナッツ♡ガーナにはアイスはないので興味津々。進んでるぞタイ!
「ココナッツのアイス!?おいしそー♡」
東南アジアではココナッツジュースもストロー飲みです。
やっぱココナッツを両手でがぶ飲みはアフリカン・スタイルなのね。
寒天やらお豆やら入って、可愛い♡おいしい♡タイのローカル・スイーツ。


「アタシ、半年インドネシアに行っててね。ひさしぶりにタイに戻ってきたもんだから、王宮にお参りしてたの、懐かしいわバンコク。」

聞くとオネエ僧侶、Missionary(使節団)として二年間のインドネシア滞在中だそう。二年!やっと半年終えて、昨日一時帰国。明日にはインド出張へ旅立つという超国際派のご多忙僧侶である。マジか!使節団とか、SHOKOLAのショボい知識じゃ遣唐使とかザビエルさんとかそんなイメージである。

「インドネシアに行ったらね、友人に写真を見せてあげるの」

そういって袈裟からおもむろに出てきたのはCanonのコンパクト・デジカメ!

タイの町中ショットが満載。並の観光客かそれ以上である。
「あらヤダ、インドネシアの写真がない。データ移して、消しちゃったみたい。なんで?!見せたかったのに〜〜〜」

日本で坊さんのお世話になったのは、通夜と告別式と法要くらいだ。
今隣に座るのは、鮮やかなオレンジ色の袈裟に負けないくらい明るくよく喋るトロピカルおネエ僧侶。いやもーこれは完全に女子会ノリ。ノリノリでカメラ・トーク。

「あらー、Kiss使ってるのね。外国じゃ手に入らないのよね。アタシはCanonの7Dが欲しいわぁ。」

く、詳しい!そうですKissシリーズは外国じゃとんと見ない。
SHOKOLAの手には収まりがいいので愛用すること二台目♡♡

「サラリーって、寺院からもらうの?」

どーやってカメラを買うのだろう?それとも誰かパトロンでもいるのか?
思わず呟くと、オネエ僧侶は眩しく輝く目を細めた。

「仏教の教えではね、誰かに良いことをしてあげるでしょ。そうするとそれが返ってくるのよ。」

うん、SHOKOLAもそう思うよ。
でもこのカメラはどこからやって来たのだろう。。。

とそこへ他のお客さんがやってきて、いそいそ歓迎しだすオネエ僧侶。サービス精神ハンパない。完全お店のおばちゃんより接客の鬼。外国人の観光客は、タイ国家のお客様。最高のおもてなしで迎えて、素敵な思い出を持ってかえってほしい。そうしてまたタイに遊びにきてほしい、それが私の愛するタイのためになる。もうタイの文化大使じゃん!!!さすがミッショナリーで海外派の坊さん。すると狂喜乱舞で何かを叫んで盛り上がってる様子。タイ語じゃない?「この方達、インドネシアからの観光客だったの!いやーーーん、嬉しい!!!ね、私の話、嘘じゃないって分かってくれたでしょ!?」インドネシア語で観光客カップルと大いに盛り上がるオネエ僧侶。半年滞在にしちゃよく喋られてるとお見受けする。これで説法とか仕事してんのかなー、凄いなー。とにかく狂喜乱舞オーラに圧倒される。


「今日これからどうするの?」
「うーん、ゆっくりしてるから、特に予定ないのー。」
「今日、国王のセレモニーがあるの知ってる?」

何それ?明後日の国王ファミリー列席の式典に向け、今日から三日間五十隻近い船がバンコクの寺院にむかって川下りをするセレモニーが行われるそう。櫂を漕ぐ水夫も何百人だか何千人だかが本番同様の衣装を着て、歌や演奏が行われるそうで、タイ人も観光客も大枚はたいて観覧席に押し掛けるそう。

「タイはいつまで?」SHOKOLAは明後日たつので、本番は見れない。

「じゃー今日、絶対見なきゃダメよー!!!アタシなんて明日インドよ、これ毎年やるセレモニーじゃないから超レアなのよ。絶対見たい!!!友達とのアポが二時からだから、その後に絶対見るわ!」

そ、そーなんだ。タイは次のミャンマーまでゆっくりするつもりで来たから、あまり観光気分ではなかった。とりあえずカオサンでおもしろい宿でおもしろい旅人に会えたからほぼ満足。タイ人に言われなきゃ絶対見過ごしてるイベントだ。

「ね、午後予定ないなら是非見ておいきなさい。三時から始まっるけど、船が見れるのは四時よ。それまで何するの?え、特に用事ない?んもー、それじゃーワット・ポーなんてどう?近いわよ、てゆーかバンコクに来たならマストよ!Reclining Buddhaは!ついてきなさい!」


こうして突如オネエ僧侶とのバンコクAdventureが始まりました♬
歩くのはや!
うかうかしてると置いてかれそう!
待ってーーー!!!!!






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